2004年09月20日

『インファナル・アフェア 無間序曲』

久々に映画を劇場鑑賞してきました。そういえば、このBLOGでの映画レビューも随分間が空いちゃいましたねー。
で、観てきたのは『インファナル・アフェア 無間序曲』。個人的に、この秋期待の1本です。ちょうど1年前に公開された『インファナル・アフェア』の続編になるのですが、話の内容は前作からさかのぼること10年前、ラウとヤン、そしてウォン警部とサムの因縁が、どのように絡みつくのかをじっくりと見せるドラマになっています。

観た感想をまとめるとですね、先週金曜日のニッカンスポーツ紙の「週末シネマ」(今週はインファナル・アフェアが取り上げられていた)とほとんど同じになってしまうんですが、とりあえず私なりに。
・名作の続編なのに、かなり面白い。
・前作とのつながりがいたるところにあって、そこに矛盾点がない(少なくとも、私には矛盾点がみつからなかった)。
・当然、前作でいまいち意味のわからなかった伏線の一部が明らかになってます。
・若い主演の二人、どうみてもその後のトニー・レオン、アンディ・ラウには見えない(笑)のに、映画を観ているうちになんとなく似ているような錯覚にとらわれる(のは私だけか?)。ヤンの麻薬を吸ってブツの確認をしているシーンとか。
・ディテールでにやりとさせられる(オープニングで、エディソン・チャンが書類袋をパタパタ足に叩き付けているシーンで、いきなりにやりとしたのは私だけじゃないだろう)。
・前作のような、いつ正体がばれてしまうか、という緊張感はないけど、渦巻く陰謀とか各キャラクターが抱える葛藤等、人間ドラマの描写でしっかりと魅せるつくりに。
・前作に引き続き、アンソニー・ウォンとエリック・ツァンの演技が素晴らしいのは言うに及ばず、若き暗黒街のボス役のフランシス・ンという人がまた上手いんだ、これが。
・前作は、映像がシャープすぎるというか、良い意味で今風の映像が多く、正直少々マフィア映画という雰囲気に欠ける気がしていたのですが、今作はいかにも香港のマフィア映画という雰囲気をぷんぷんと醸し出していて、作品とみごとにマッチしてます。

個人的には、前作の出来が素晴らしすぎる(最後まで維持される緊張感がたまらんです)こともあって、さすがにそれを超える作品ではないと思いましたが、その前作をより面白くする映画として、とても完成度が高いと思います。とりあえず、前作を観た人は絶対観とけ~。逆に、『インファナル・アフェア』という映画を知らない人にはちょっと敷居が高いかもしれないけど、そういう人も、どうせなら前作とセットで鑑賞することを強く薦めます。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

-- 追記 --

前作同様、公開初日に劇場に足を運んだんですが、前作同様(いや、それ以上?)に客足が鈍かった(笑)。観にいった劇場がたまたまそうだったのかもしれないけど、私含めて20人いなかったよ、あれは。いやー、正直もったいないと思うんですよね・・・。

で、エンドロールが始まって、最後の最後まで残っていた人が5人くらいしかいなかったんですが、そこで3部作ラストをかざる『インファナル・アフェア 終極無間』の予告が流れ出してびっくりしました。私、実は『インファナル・アフェア』シリーズの公式サイトの開発に少々携わっているんですが、この予告のこと知らなかったし。いつものように、惰性でエンドロールを最後まで観てて、たまたま観ることができてラッキー!だったんですが、この予告をみるとますます続きというかシリーズのラストがどうなるのかが気になると思うので、シリーズのファンの方でこれから無間序曲を見に行く方は、最後まで席を立たないほうが良いと思います。あー、早く終極無間みてー。なぜGWまで待たすんだろう・・・。

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以下、ネタばれありのメモ書き。

・1995年のところで、ヤンが恋人との別れ話の中で、子供をおろすことで修羅場になっていたシーン、あれはやっぱり実は子供を産んでいて、一作目の途中のシーン(とエンディング)で出てた子供がその本人、ということですよね?

・一作目のラスト、リー医師がヤンが遺していた書類を見つけて、警官であることが証明された、という字幕が流れていて、なんのことだかよくわからなかったんですが、あれは無間序曲の最後の方で、若きヤンがお墓の前でウォン警部と話していた「ハウに関する資料を隠しておいた」書類のことなんですかね?「思い出せない漢字があって・・・」というのは、何かの伏線かなぁ(「標」のことか?)。この辺は、終極無間ですべてすっきりすると思いたい。

・すべての因縁の始まりは、ウォンにそそのかされたマリーにそそのかされた(笑)ラウが、ヤンの父親を暗殺したことから始まる訳ですよね。それで、一作目のラストの時点で生き残る関係者がラウだけって、他の人間は結果的にはラウによって振り回された挙句死んでいったということですか・・・。

・↑で、前作と今作の矛盾点はみつからなかった、と書いたのですが、一つだけ気になる点が。1992年、ヤンがまだ警察学校の生徒だったころ、車を物色していたキョン(でしたよね?)とひと悶着あって、そのとき確か「オレはサムの手下だ」と言ってた様な記憶が。で、一作目のなかで、サムに何年俺の下にいる?と聞かれて、それに答えられなかったキョンに「5年だ」というセリフがあったように思うんですが、それは計算が合わないなぁ、と。そんな細かいことを、昨日前作のDVDを再見しながら思ったのでした。

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投稿者 shaw : 2004年09月20日 18:19

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