2003年 BEST MOVIE！！

年の瀬を迎えて、やはりこのエントリーは欠かせないでしょう。
ということで、今年鑑賞した「新作」映画のBEST10をあげてみたいと思います。

1位：『インファナル・アフェア』
2位：『ボーリング・フォー・コロンバイン』
3位：『シティ・オブ・ゴッド』
4位：『HERO』
5位：『猟奇的な彼女』
6位：『ロスト・イン・ラ・マンチャ』
7位：『スコルピオンの恋まじない』
8位：『イン・ディス・ワールド』
9位：『北京ヴァイオリン』
10位：『茄子 アンダルシアの夏』

とまぁ、こんな感じです。
大作映画が全然入っていないですが、これは観ていないわけじゃなくて、そこそこ楽しめたけれども突き抜けて面白かったという映画があまりなかったことが原因だと思います。

こうやって今年観た映画を振り返ってみると、去年ほど見終わった後に凄い衝撃を受けた映画がなかったなぁ、という感じですね。

『インファナル・アフェア』は、日本でいまいちヒットしなかったのが心からもったいないと思う、なかなかの傑作でした。やはり、映画は脚本と俳優とスタッフが高いレベルで結び合わないと、すばらしい作品にはならないという、いいお手本のような映画だと思います。『HERO』といい、この映画といい、個人的にはトニー・レオンの当たり年だったように思います。

『猟奇的な彼女』は劇場で見逃して、後ほどビデオレンタルで観たのですが、不覚にもかなり感動して泣いてしまいました。もし映画館で見てたら、恥ずかしくて表を歩けなかったかも。ラストの怒涛の展開に、やられっぱなしでしたねー。近年まれに見るラブコメの傑作だと思うのですが。

あと印象的だったのは『スコルピオンの恋まじない』ですね。これまであまりウディ・アレン映画との相性が良くなかった私ですが、この作品の軽快なコメディ感覚はぴたりとはまりました。なんか、30年～40年代ごろの、古きよきコメディ映画の雰囲気が漂っていて、凄い安心感というか、くつろげるコメディというか。今では、こういうコメディを見かけることが全然なくなってしまったこともあって、こういう作風は貴重だと思います。ウディ・アレンには、今後もこういう映画を撮ってもらいたいなぁ。

他に、BEST10にはあげなかったけれども、面白かったなぁと思った作品は、
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、『ムーンライト・マイル』、『8 mile』、『ミニミニ大作戦』、『踊る大捜査線2』あたりでしょうか。『LOTR 二つの塔』は期待が大きすぎたせいか、ちょっと期待はずれ。『マトリックス』2本はかなり微妙。まぁ、そんなところですね。

以下、今年観た、新作以外の掘り出し物。ちょっとだけマニアックかも。
『穴』(ジャック・ベッケル監督の)
『赤い河』
『クライム＆ダイヤモンド』
『コンドル』(ハワード・ホークス監督の)
『ドニー・ダーコ』
『フォロウイング』
本当はもっとクラシックな映画をたくさん観たかったんだけどねー。。

年間を通して、ここ数年で一番見た本数が少なかったので、来年はもうちょっとうまいこと時間をつくって、面白い映画の発掘をしていきたいと思ってます。

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