2004年01月10日

新撰組血風録

最近、通勤時間に文庫本を読むようになりました。どうも活字を無性に読みたくなる時期と、そうでない時期の波があるようで、昨年末までは通勤時間はGBAを暇つぶしの友にしてましたが、このごろは本をずっと読んでます。

で、昨日までは「新選組血風録」を読んでました。
やっぱり面白いです。司馬遼太郎大先生の幕末ものは。
特に、司馬遼太郎氏が歴史小説を書き始めたばかりの活劇風の話は、親しみやすいし、読んでいてワクワクするので今でも愛読してます。
この「新撰組血風録」は、名の通った隊士のエピソードが短編形式で15個くらい納められているのですが、今までに聞いた(読んだ)ことのあるある話・ない話含めて、それぞれシンプルにまとめられていて、あっという間に読破してしまいました。虎徹や菊一文字といった刀にまつわるエピソードは、それぞれ近藤勇や沖田総司の人柄が出ていて面白かったです。

それにしても、新撰組って一言で言うなら日本史上でも屈指の殺人集団なわけで、それだけを考えたら日本の歴史上の汚点としてのみ記録に残ってもよさそうなものですが、それが後世になって勇士として描かれたり、やはり殺人者として扱われたりで、とても興味深い集団ですよね。今では、新撰組と聞いて心象悪く思う人ってあまりいないと思うのですが、これも子母澤寛氏の「新撰組始末記」や司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」や同書の功績が多いんでしょうね。
そして、こうも新撰組というものに惹かれるのは、『ラスト サムライ』を観て感動するのとおそらく同じ理由なんだろうなぁ、などと考えたり。

久々に新撰組本を読んだので、この流れで次は「新選組始末記」か、長らく読んでいない「燃えよ剣」でも読むとしようかな。

投稿者 shaw : 17:00 | トラックバック