2004年06月26日

「亡国のイージス」

ちょっと機会があって、職場の方から「亡国のイージス」を借りたので読んでみたのですが・・・。これが面白いのなんのって。先日このBLOGでエントリーした「シービスケット」を読破したあとすぐに読み始め、通勤時間をフルに使ってやっと完読しました。かなりの充実感です。
一口で感想を言うなら、サスペンス・ドラマ・アクション全てが高いレベルでまとめられた傑作、といえるのではないでしょうか。

ちょっと最後のほうの艦内戦がくどかったかな、という気持ちもありますが、事件の全貌が見えてきたあたりからラストまでの緊張感にぞくぞくして、一気に(といっても2週間くらいかかってるけど)読みほしてしまいました。見所は沢山あると思いますが、私は上巻の後ろの方でホ・ヨンファの正体が明らかになるところで衝撃を受け、市ヶ谷での会議室での緊迫感のあるやりとりにしびれましたね。詳しく書いてしまうと、未読の方の楽しみを奪いかねないのでやめておきますが。

話の舞台のメインが護衛艦だったり、近代兵器の名前が次々と出てきたりで、ひょっとしたら無意識に敬遠してしまうジャンルかもしれませんが、読み始めると全然そんなこと気にならないと思いますよ。個人的に、かなりお奨めですね。

で、私の次なる標的は、話題作「ダ・ヴィンチ・コード」です。非常に評判がいいので、かなり楽しみにしてます!

-- 追記 --

たとえ作り話であっても、現在の交際情勢における日本の立場とかを、日頃正面から考えることがない(自国のことなのに第三者的な気分でいる)私には、刺激がありすぎる内容でした。

読んでいる最中は、自国のことに無関心過ぎる自分にとても危機感を感じるんですけど、だからといって何をどう考えればいいのかわからない自分に、さらに危機感が募るんですよねぇ。。そういう日本人の若者、私だけじゃなくて沢山いるだろうことに、問題の深刻さが現れているような・・・。

話は変わりますが、この「亡国のイージス」、映画化が決まりましたね。映画化決定のニュースが流れる2日前に職場の方からこの本を借りたので、てっきりそのことを知っていたのかな?と思ったら、単なる偶然だったそうで。上手く原作の持ち味が活かされた作品になるといいのですが、それは無理な注文な予感も。

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投稿者 shaw : 2004年06月26日 14:02

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