2003年11月02日

『ブラッド・ワーク』

二週間ほど前に職場に新しくバイトとして入ってきたFさんは、熱烈なイーストウッドファンで、イースドウッド作品について語りだすとどこまでも話し続けるような方なのですが、『ミスティック・リバー』が楽しみですねーという話をしていたら『ブラッド・ワーク』も面白いよと勧められて、そんな経緯もあって早速鑑賞してみました(はー、ながい前フリ)。

まぁ、実は昨年に劇場で公開されたときも面白そうだな、と思っていて、劇場に観にいく気満々だったんですが、宣伝がとても地味だったこともありいまいち乗り気じゃなくなってしまったんですよね。本国アメリカでも全然ヒットしなかったようですし。ただ、今日観てみると面白いんですよ、これが。ミステリーとかサスペンスが好きな人だったら観て損はしないと思います。

例によってストーリーを簡単に紹介。
ある連続殺人事件を追いかけつづけているFBIのプロファイリング捜査官(イーストウッド、70歳を過ぎたじいさんのやる役ではないかと←ファンに面と向かってはいえない)が、あと一歩のところまで犯人を追い詰めたところで、持病の心臓病で倒れてしまい、その犯人を逃がしてしまう。その後臓器手術をうけて回復したところで、別の殺人事件が発生、その被害者は心臓を提供してくれたドナーだったことが判明し、被害者の姉が「元」FBI捜査官に調査を依頼する。。という感じですね。

正直言うと、ストーリーに目新しさは感じられないですが、とても堅実に、そして丁寧に、さらにいうなら男気あふれるいかにもイーストウッド監督作らしい映画で、安心して楽しめました。すごく地味なのも仕方のない気がしますが、もう少しヒットしても良さそうに感じました。そうですね、クリストファー・ノーラン版『インソムニア』が面白かった人には特にお薦めかと思います。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

-- 追記 --

この作品を観て、『ミスティック・リバー』に対する期待度が高くなるのは、いたって普通の反応でしょうか、やはり。おそらく『ミスティック・リバー』も地味な作品なんでしょうけど、俳優の面々といい、観た人の感想といい、公開が待ち遠しいです。けど、日本ではそんなにヒットしないんだろうなぁ。オスカー獲ったら別なんでしょうけどね。

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投稿者 shaw : 2003年11月02日 17:29

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