2003年11月01日

『座頭市』

せっかくのファーストデイということもあり、未見だった『座頭市』を観てきました。

あまり興味のある作品ではなかったのですが、ベネチア映画祭で好評を得たり、まわりでもなかなか評判が良かったりで、やはり一度は観ておいた方がいいのかなぁ、と。

で、鑑賞後の感想としては、笑いあり、活劇ありのしっかりと楽しめる娯楽時代劇に仕上がっていて、十分楽しむことができました。ガダルカナル・タカのギャグなんかは、ベタなのにかなり笑ってしまいましたしねー。
実は、過去の『座頭市』シリーズも、北野武監督作品も全然観たことないので、この二つの点からこの作品についての批評じみたことはいえないのですが、娯楽作として考えたら評判が良いのもうなずけますね。殺陣のシーンの迫力なんかは必見だと思います。

ただですね、個人的には不完全燃焼なんですよ。なにが原因か、まだよく分析できていないのですが、主演の北野武が私の中でしっくりこなかったのかもしれないです。王道を行く(無難な)ストーリー展開なのにもかかわらず、どうにも中途半端な感が残って。eiga.comの特集ページで、「勝新太郎の座頭市とは全然違ったものにしたかった」という北野監督のコメントがでていて、確かに好き勝手やらせてもらえたんだなぁ、というのは伝わったのですが、メリハリをつけるための演出の方法が私には中途半端に感じたのかもしれません。

良くも悪くも北野武映画なんでしょうね、おそらく。そして、それが私にはあまり合わないのかもしれない、そんなことを思った映画でした。

作品評価:★3 ※採点基準はこちら

-- 追記 --

しかし、この映画が外国の映画賞で高く評価される、というのが不思議でなりません。時代劇に免疫のない人に(だからこそ?)面白いと思わせる、という時点で大変なことだと思います。

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投稿者 shaw : 2003年11月01日 20:56

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