ディートリッヒの伝記映画

今日のeiga.comのbuzzを読んでいて思い出したのですが、グウィネス・パルトロウがマレーネ・ディートリッヒの伝記映画で主演するそうですね。どうなんでしょうかね、この配役。

私のディートリッヒのイメージは、廃頽的でありながら高貴でもある、という相反する雰囲気をかもし出せる稀有な女優、という感じなのですが、このイメージを壊すことなく演じることのできる現役の女優はいないんじゃないでしょーか。
時代が違うから、今と昔じゃスターに求められる資質も全然違うだろうし、だから往年の大スターを現役のスター女優が演じても、雰囲気は上手く出せないんじゃないのかなぁと思うわけです。

まぁ、偉そうな事を言っている割に、私自身ディートリッヒ主演映画をそんなに見ているわけではないんですが、くれぐれも故人に失礼のない作品に仕上がる事を祈る事にします。。

ハワード・ヒューズでしたっけ？『アヴィエイター』という新作映画でデュカプリオが演じる主人公。私、ハワード・ヒューズと言われても全然ぴんとこないんでこの映画について知らないことだらけなんですが、この作品の中でケイト･ブランシェットがキャサリン・ペプバーンを演じるんですよね、確か（違う映画でしたっけ？）。
↑のエントリーを書きながら、この配役の事がふと思い浮かんだんですが、これは私的にはかなりOKです。おそらく、ケイト･ブランシェットが演技派だから、とか個人的にかなり好きな女優だからひいきめがあるとかいう理由も大きいと思いますが、それを抜きにしてもケイト･ブランシェットだったら違和感がない気がするんですよね。

で、これはなぜだろうと思いながら考えたのですが、理由は「気品」ですかね。往年のスター俳優にあって、現代のスター俳優に欠ける最大の資質は「気品」にある気がするのですが、ケイト･ブランシェットは今のハリウッド女優に珍しく気品のある女優だと思いません？私、LOTRの配役を初めて聞いた時、ガラドリエル役をケイト･ブランシェットが演じると知って、なるほど、と唸りましたよ。これ以上ない配役だと思った記憶が残ってますし、その期待を裏切らなかったとも思います。

そう考えると、グウィネス=ディートリッヒという配役はやっぱりちょっとどうかと思ってしまいますねぇ、私は。『恋に落ちたシェイクスピア』で見せた男装演技は凄いはまり役だと思いましたが、お嬢様演技にはそんな気品は感じなかったしなぁ。。

-- さらに追記 --

なんでケイト･ブランシェットにそんな気品を感じたんだろうなぁ、と考えていたんですが、思い出しました。『リプリー』ですね。脇役ですが、まばゆいばかりの気品のあふれるお嬢様役をみて、くらくらした記憶が。そういえば同作にグウィネス・パルトロウもでてましたよね。あまり印象残ってないけど・・・。