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2006年06月27日

-本[小説]-

 大聖堂

商品名:

発売日:
価格:(~)

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最近、こちらの更新を全然してなかったですね・・・。AWSのカスタマーレビューまわりが壊れたまんまで、直るまでエントリーを控えてたんだけど、いつまで経っても直んないなぁ。amazonのBBSではまもなく復旧…みたいなことが書かれているんだけど、さて。まぁ、いいや。その件は置いておこう。

さて、更新を控えていた間、実はかなり本を沢山読んでます。さらにいうと面白かった本にもかなりであっているので、少しずつ紹介していくことにする。

今回取り上げるのは『大聖堂』という長編小説。例のはてなの徹夜本でも取り上げられていたお話なんですが、これがね、本当に面白いんですよ。骨太で良質なエンターテイメント娯楽作だと思います。お腹いっぱい。もう大満足です。

とにかく登場人物の個性がそれぞれ際立っているんですよね。善人がいて悪人もいて、ある意味善人もいれば灰色な人もいる。で、それぞれに苦難やドラマが待っている。ほんのひと時の幸せな時期があったかと思うと、そのあとにこれでもかという不幸な出来事が起きる。でもそのあとに地獄から這い上がって…みたいな、山あり谷ありな人生が、各登場キャラたちと複雑に絡み合いながら描かれていく様が圧巻です。もうね、展開のバランスがとても絶妙すぎて、読んでて全然飽きてこないです。ちょっとヒロインの一人の人生転落の時期の描写がきつかったけど、それがあるから余計そのあとの感情移入が激しくなるんですよね。

あと、物語の視点となる人物がころころ入れ替わるんですが、それが物語をいろんな角度から見ることを可能にしていて、個人的にはかなり新鮮でしたね。

キリスト教世界にはあんまり興味ないし、大聖堂を建てるということへの畏怖みたいのも持ち合わせていないし、そもそも時代背景自体に、個人的知識が乏しかったりしますが、物語の組み立てやドラマの見せ方が大変素晴らしかったので、その辺は全然マイナスにはなりませんでした。

多分、物語の時代背景の知識があれば、より面白くなるんだろうなー、と思うと、ちょっともったいない楽しみ方をしちゃったのかもなぁ、とも思うけど、そんなことは気にしないでがつがつ読みませう。

というわけで、個人的に激しくお勧めの3冊です。

投稿者 shaw : 2006年06月27日 02:03

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